データの分布を可視化!FREQUENCY関数で効率的な分析
データの分布を可視化!FREQUENCY関数で効率的な分析
テストの点数分布を知りたい、売上データの分析をしたい、年齢層別の分析をしたい...
データを区間ごとに分類して、その頻度を知りたいときってありますよね。今回はFREQUENCY関数をご紹介します。この関数を使えば、データの分布を一瞬で把握できるようになります!
サンプルデータ画像:生徒の点数表(A列:生徒名、B列:点数)
今回は生徒の点数データを使って、点数分布を分析していきます。どの点数帯に何人の生徒がいるかを一目で分かるようにしましょう。
Contents
FREQUENCY関数の基本構文
=FREQUENCY(データ配列, 区間配列)
💡 ポイント
FREQUENCY関数は配列数式です。入力後はCtrl+Shift+Enterで確定する必要があります(Googleスプレッドシートでは通常のEnterでOK)。
FREQUENCY関数は配列数式です。入力後はCtrl+Shift+Enterで確定する必要があります(Googleスプレッドシートでは通常のEnterでOK)。
引数の説明
- データ配列:分析したい数値データの範囲
- 区間配列:分類したい区間の上限値を指定
実際の使用例:テストの点数分布を分析
実際のデータ例:
生徒名 | 点数 |
---|---|
田中 | 85 |
佐藤 | 92 |
鈴木 | 78 |
高橋 | 65 |
渡辺 | 88 |
ステップ1:区間を設定
点数を以下の区間に分類したいとします:
- 0-59点:不合格
- 60-69点:可
- 70-79点:良
- 80-89点:優
- 90-100点:秀
区間設定表:
区間 | 上限値 |
---|---|
0-59 | 59 |
60-69 | 69 |
70-79 | 79 |
80-89 | 89 |
90-100 | 100 |
ステップ2:FREQUENCY関数を入力
=FREQUENCY(B2:B21, E2:E6)
この例では:
- B2:B21:生徒の点数データ
- E2:E6:区間の上限値(59,69,79,89,100)
⚠️ 注意
FREQUENCY関数は配列数式なので、結果を表示したい範囲を選択してから関数を入力し、Ctrl+Shift+Enterで確定してください。
FREQUENCY関数は配列数式なので、結果を表示したい範囲を選択してから関数を入力し、Ctrl+Shift+Enterで確定してください。
応用例:売上データの分析
次は売上データを分析してみましょう。月間売上を金額帯別に分類します。
売上データ例:
月 | 売上(万円) |
---|---|
1月 | 120 |
2月 | 85 |
3月 | 150 |
4月 | 95 |
5月 | 180 |
売上の区間分類
- 0-49万円:低売上
- 50-99万円:標準売上
- 100-149万円:好調売上
- 150-199万円:優秀売上
- 200万円以上:抜群売上
=FREQUENCY(B2:B13, E2:E6)
💡 活用のコツ
売上分析では、区間設定を変更することで、より詳細な分析や大まかな傾向把握など、目的に応じた分析が可能になります。
売上分析では、区間設定を変更することで、より詳細な分析や大まかな傾向把握など、目的に応じた分析が可能になります。
絶対参照と相対参照の活用
FREQUENCY関数を他の分析表でも使い回したい場合は、参照を適切に設定することが重要です。
複数の期間で同じ分析をする場合
=FREQUENCY(B$2:B$13, $E$2:$E$6)
- データ配列:行を固定(B$2:B$13)
- 区間配列:完全固定($E$2:$E$6)
複数期間での分析結果表のイメージ図
よくある間違いと対処法
間違い1:配列数式として入力していない
症状:最初の区間の結果しか表示されない
対処法:Ctrl+Shift+Enterで確定する
対処法:Ctrl+Shift+Enterで確定する
間違い2:区間設定が不適切
症状:期待した分類にならない
対処法:区間の上限値を見直す。重複や抜けがないか確認する
対処法:区間の上限値を見直す。重複や抜けがないか確認する
間違い3:データ範囲の指定ミス
症状:一部のデータが反映されない
対処法:データ範囲を再確認し、ヘッダー行を除外する
対処法:データ範囲を再確認し、ヘッダー行を除外する
FREQUENCY関数の実践的な活用場面
1. 教育現場での成績分析
- テストの点数分布把握
- 学習進度の可視化
- クラス間の成績比較
2. ビジネスでの売上分析
- 商品価格帯別の売上分析
- 顧客年齢層別の購買分析
- 地域別売上の分布把握
3. 品質管理での活用
- 製品の不良率分析
- 作業時間の分布分析
- 顧客満足度の分布把握
💡 さらなる活用法
FREQUENCY関数の結果を使って、グラフ(ヒストグラム)を作成すると、視覚的により分かりやすい分析レポートを作成できます。
FREQUENCY関数の結果を使って、グラフ(ヒストグラム)を作成すると、視覚的により分かりやすい分析レポートを作成できます。
まとめ
FREQUENCY関数の要点
- 使い所:データを区間別に分類し、その頻度を知りたいとき
- 構文:=FREQUENCY(データ配列, 区間配列)
- 入力方法:配列数式なので Ctrl+Shift+Enter で確定
- 活用例:点数分布、売上分析、年齢分析など
- 注意点:区間の上限値設定と配列数式の入力方法
データの分布を把握することで、より効果的な判断や戦略立案が可能になります。FREQUENCY関数を使いこなして、データドリブンな分析スキルを身につけましょう!
🎯 次のステップ
FREQUENCY関数の結果をグラフ化したり、他の統計関数と組み合わせることで、さらに高度な分析が可能になります。ぜひいろいろな場面で活用してみてくださいね。
FREQUENCY関数の結果をグラフ化したり、他の統計関数と組み合わせることで、さらに高度な分析が可能になります。ぜひいろいろな場面で活用してみてくださいね。