文字列を結合したい!&演算子の使い方
文字列を結合したい!&演算子の使い方
姓と名を結合してフルネームを作ったり、メールアドレスを自動生成したりしたいことってありますよね。
今回は&演算子(アンパサンド)をご紹介します。
&演算子を使えば、複数の文字列を簡単に結合できます。顧客名簿の整理やメール配信リストの作成など、実務でとても重宝する機能です!
こんな場面で使用します
- 姓と名を結合してフルネームを作成したい
- 会社名と部署名を組み合わせたい
- メールアドレスを自動生成したい
- 住所を複数列から1つの列にまとめたい
- 商品コードと商品名を結合したい
サンプルデータの確認
まずはサンプルデータを見てみましょう。従業員の姓名が別々の列に入力されています。
A | B | C | D |
---|---|---|---|
姓 | 名 | フルネーム | メールアドレス |
田中 | 太郎 | (ここに結合結果を表示) | (ここにメール生成) |
佐藤 | 花子 | (ここに結合結果を表示) | (ここにメール生成) |
鈴木 | 一郎 | (ここに結合結果を表示) | (ここにメール生成) |
高橋 | 美咲 | (ここに結合結果を表示) | (ここにメール生成) |
C列にフルネーム、D列にメールアドレスを自動生成したいと思います。
&演算子の基本構文
- 文字列1、文字列2...:結合したいセルや文字列
- &:文字列を結合する演算子
- "":固定文字列は二重引用符で囲む
重要なポイント:
&演算子は以下のように使用します:
- セル同士の結合:A1 & B1
- 固定文字列との結合:A1 & "様"
- 複数の結合:A1 & " " & B1(間にスペース挿入)
基本的な使用例
まずは基本的な例から見ていきましょう。C2セルに田中太郎さんのフルネームを表示します。
式の説明
- A2:姓(田中)
- &:結合演算子
- B2:名(太郎)
結果:田中太郎
しかし、この方法だと姓と名の間にスペースがありません。読みやすくするためにスペースを挿入しましょう。
結果:田中 太郎(姓と名の間にスペースが入ります)
絶対参照を使った効率的な設定
基本的な結合ができたところで、さらに複雑な例を見てみましょう。メールアドレスを自動生成する場合を考えます。
式の説明
- A2:姓(田中)
- ".":固定文字列(ドット)
- B2:名(太郎)
- "@company.com":固定文字列(ドメイン)
結果:田中.太郎@company.com
この式をそのまま他のセルにコピーして使えるので、絶対参照は必要ありませんが、固定文字列部分を別セルで管理したい場合は絶対参照が役立ちます。
応用例:ドメインを別セルで管理
F1セルに「@company.com」を入力し、以下の式を使用:
=A2 & "." & B2 & $F$1
完成した結合表
&演算子を使った式をコピーした結果がこちらです。
姓 | 名 | フルネーム | メールアドレス |
---|---|---|---|
田中 | 太郎 | 田中 太郎 | 田中.太郎@company.com |
佐藤 | 花子 | 佐藤 花子 | 佐藤.花子@company.com |
鈴木 | 一郎 | 鈴木 一郎 | 鈴木.一郎@company.com |
高橋 | 美咲 | 高橋 美咲 | 高橋.美咲@company.com |
各行で正しく文字列が結合され、フルネームとメールアドレスが自動生成されました!
応用例:複雑な住所結合
より複雑な例として、住所データの結合を見てみましょう。
都道府県 | 市区町村 | 番地 | 建物名 | 完全住所 |
---|---|---|---|---|
東京都 | 新宿区 | 西新宿1-1-1 | ABCビル5F | =A2&B2&C2&" "&D2 |
大阪府 | 大阪市北区 | 梅田2-2-2 | XYZタワー10F | =A3&B3&C3&" "&D3 |
結果:
- 東京都新宿区西新宿1-1-1 ABCビル5F
- 大阪府大阪市北区梅田2-2-2 XYZタワー10F
番地と建物名の間だけスペースを入れることで、読みやすい住所が完成します。
数値との結合時の注意点
数値と文字列を結合する場合の例も見てみましょう。
商品名 | 価格 | 商品情報 |
---|---|---|
ノートPC | 98000 | =A2&":価格 "&B2&"円" |
マウス | 2500 | =A3&":価格 "&B3&"円" |
結果:
- ノートPC:価格 98000円
- マウス:価格 2500円
数値は自動的に文字列として扱われるため、特別な変換は不要です。
まとめ
- &演算子の使い所
複数のセルや文字列を結合して1つの文字列を作りたいとき - 基本構文
=文字列1 & 文字列2 & 文字列3... - 重要なポイント
- 固定文字列は""で囲む
- スペースや記号も""で囲んで挿入
- 数値は自動的に文字列として結合される
- 絶対参照($)で固定値を管理可能 - 実例
=A2 & " " & B2 ※姓名にスペース挿入
=A2 & "." & B2 & "@company.com" ※メール生成
=A2 & ":価格 " & B2 & "円" ※商品情報作成
&演算子を使いこなすことで、データの整理や加工が格段に効率化されます。
顧客リストの作成やレポートの自動化など、様々な場面で活用してみてください!