営業日を計算するWORKDAY関数-GSS/Excel/関数

ExcelのWORKDAY関数の使い方、使用例、メリット

Excelで日付計算を行う際、WORKDAY関数は非常に便利な機能です。WORKDAY関数を使えば、休日や祝日を除いた営業日の日付を計算することができます。今回は、WORKDAY関数の使い方と注意点について解説していきます。

WORKDAY関数とは

WORKDAY関数とは、Excelで営業日の計算を行うために使用される関数です。WORKDAY関数を使用することで、ある日から一定日数を加算した場合の日付を求めることができます。また、休日や祝日を考慮した計算も可能です。 WORKDAY関数の書式は、「=WORKDAY(start_date,days,[holidays])」となっています。start_dateは計算を開始する日付、daysは加算する営業日数、[holidays]は休日や祝日を指定するオプションの引数です。 WORKDAY関数の戻り値は、指定された日数分の営業日後の日付です。ただし、[holidays]引数が指定された場合は、休日や祝日がある場合にはそれらを除いた営業日数分後の日付が戻り値となります。

WORKDAY関数の使い方

WORKDAY関数の基本的な使い方は、ある日から一定日数を加算することです。具体的には、「=WORKDAY(A1,B1)」のように使用します。A1には計算を開始する日付を、B1には加算する営業日数を指定します。 休日や祝日を考慮する場合は、[holidays]引数に休日や祝日の日付を指定します。[holidays]引数には、別のセルに日付を記入する方法や、直接日付を記入する方法があります。複数の日数を加算する場合は、入れ子構造でWORKDAY関数を使用することができます。

休日や祝日の処理

WORKDAY関数はデフォルトで週末を休日として扱いますが、国によっては週末以外にも祝日がある場合があります。そのため、WORKDAY関数には祝日を考慮したバージョンであるNETWORKDAYS.INTL関数があります。 この関数を使用すると、週末に加えて特定の祝日を休日として扱うことができます。たとえば、日本の祝日を考慮して平日のみをカウントする場合は、以下のようにNETWORKDAYS.INTL関数を使用します。

""=NETWORKDAYS.INTL(開始日, 終了日, ""0000011"", 祝日の範囲を指定した範囲)""

""0000011""の部分は週末と祝日を指定する文字列で、左から順に月曜日から日曜日までの曜日を表します。数字0は休日でなく、数字1は休日であることを表します。したがって、""0000011""と指定することで、土曜日と日曜日を休日、それ以外を平日としてカウントすることができます。 また、祝日の範囲を指定する引数には、祝日が記載された範囲を指定します。祝日が記載された範囲は、単純な範囲指定だけでなく、VLOOKUP関数を用いて別のシートから取得することもできます。

複数の条件を組み合わせた計算

WORKDAY関数は、日数を加算するだけでなく、引数として渡された日付に対しても加減算を行うことができます。たとえば、ある日付から3営業日後の日付を求める場合は、以下のようにWORKDAY関数を使用します。

""=WORKDAY(ある日付, 3)""

このように、WORKDAY関数を使えば、複雑な条件を組み合わせた計算も簡単に行うことができます。

WORKDAY関数の注意点

週末や祝日に対応する場合、必ず祝日を含むカレンダーを用意する必要があります。祝日を含まないカレンダーを使うと、正確な結果が得られない可能性があります。 引数には、日付形式の値を指定する必要があります。テキスト形式やシリアル値を指定した場合、正確な結果が得られない可能性があります。 週末を休日としない場合は、オプションの引数を指定する必要があります。このオプションを指定しない場合、週末を休日として計算されます。 開始日として無効な値(たとえば、文字列や未来の日付)を指定した場合、エラーが返されます。正しい形式の日付を指定するようにしてください。 引数にマイナスの値を指定した場合、過去の日付を返すことができます。ただし、この場合は引数の数値が大きすぎるとエラーが返されるため、適切な範囲内で指定する必要があります。 以上の注意点を踏まえて、WORKDAY関数を使用することで、正確な日付の計算が可能となります。

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