指定した行列分ずらして範囲取得するOFFSET関数-GSS/Excel/関数

Excel OFFSET関数の使い方を徹底解説

Excelの関数の中でも、OFFSET関数は非常に便利な機能を持っています。OFFSET関数は、指定した範囲から、指定した行数と列数だけずらした範囲を取得することができます。例えば、データの範囲を動的に変更したい場合や、条件に応じて表示する範囲を変更したい場合に役立ちます。この記事では、ExcelのOFFSET関数の使い方を詳しく解説します。

OFFSET関数の使い方

OFFSET関数の基本構文は以下の通りです。

=OFFSET(reference, rows, cols, [height], [width])


reference: 必須引数で、ずらす範囲の基準となるセルまたは範囲を指定します。
rows: 必須引数で、参照範囲を上下にずらす行数を指定します。負の値を指定すると、参照範囲を上にずらします。
cols: 必須引数で、参照範囲を左右にずらす列数を指定します。負の値を指定すると、参照範囲を左にずらします。
height: オプション引数で、ずらした後の範囲の行数を指定します。省略した場合、参照範囲と同じ行数が設定されます。
width: オプション引数で、ずらした後の範囲の列数を指定します。省略した場合、参照範囲と同じ列数が設定されます。

A B C D
1 1月 2月 3月 4月
2 1000円 2000円 3000円 4000円
3 500円 600円 700円 800円


このデータの中から、3月と4月の売上を取得したい場合は、以下のようなOFFSET関数を使用します。

=OFFSET(B2,0,2,2,1)


この場合、B2を基準セルとして、参照範囲を右に2列分ずらした範囲を取得しています。具体的には、参照範囲の2列目(2月)から右に2列分ずらした4列目(4月)までの2行2列の範囲を取得しています。

また、OFFSET関数を使って参照範囲の行数や列数を動的に変更することもできます。例えば、以下のようなデータがあったとします。

A B C D
1 1月 2月 3月 4月
2 1000円 2000円 3000円 4000円
3 500円 600円 700円 800円
4 2000円 2500円 3000円 3500円
5 1500円 1800円 2000円 2200円


このデータの中から、2月と4月の売上を取得し、合計を計算したい場合は、以下のようなOFFSET関数を使用します。

=SUM(OFFSET(B2,0,1,4,2))


この場合、B2を基準セルとして、参照範囲を右に1列分、下に0行分ずらした範囲から始め、4行2列の範囲を取得しています。OFFSET関数が返す範囲は、セルB3からE6までの範囲となります。SUM関数を使うことで、この範囲の値の合計を計算しています。

OFFSET関数を使うことで、参照範囲の範囲や、取得する範囲の大きさを動的に変更することができます。しかし、参照範囲の範囲が大きくなりすぎると、処理速度が遅くなる場合があるので、注意が必要です。

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