大理石・御影石でお肉を解凍すると料理が捗る
お肉や魚の解凍の時短
カチカチに冷凍されたお肉やお魚の解凍ってどうしてますか?電子レンジで解凍?前日に冷蔵庫に移動させる?
意外と面倒くさいですよね。
お昼に使おうと思っていたお肉を冷蔵庫に移し忘れて電子レンジで解凍するも、外側に火が通ってしまい、内側は凍ったままになってしまうなど、うまいこといかないことも。
今回は大理石や御影石を使うことで、カチカチに凍った肉や魚がすぐ解凍でき、料理が捗るということをお伝えしたいと思います。
大理石と御影石って?
大理石とは
どちらも同じ石材の仲間ですが、厳密にいうとそれぞれ違っています。
大理石は変成岩というものに分類されるのですが、炭酸カルシウムを主成分とした石材です。
マーブル模様の見た目のものが大理石です。
主成分が炭酸カルシウムなので、酸に弱いという特徴があります。
御影石とは
御影石の場合は、火成岩に分類されます。マグマがゆっくり冷えて固まって作られるので、変成岩や堆積岩などとくらべて硬いのが特徴です。
まだら模様になっているものはほとんどこの御影石です。お墓の石なんかも御影石で作られているそうです。
特徴は大理石と違って水や酸にも強いので水回りに使われることが多く、また墓石のように屋外でも使われるということです。
なぜ大理石や御影石で解凍されるか
大理石や大理石のことについて詳しく説明していきます。
お菓子作りをしている人には結構一般的な情報なのですが、チョコレートのテンパリングなどで大理石が使われます。
なぜ大理石や御影石を使うかというと、「熱伝導率が高い」からです。
「熱伝導率」とは「熱の伝導のしやすさ」つまり、「熱が移動する速さ」ということです。
大理石などを手でさわるとヒヤッとするのは、手の熱が大理石に移動しているために感じることです。
それぞれの熱伝導率は?
御影石の熱伝導率は約3、大理石は約1、ステンレスは16程度です。
熱伝導率自体はステンレスが一番高いのですが、大理石や御影石と違って、何センチもあるものを使わないので、厚みの分、熱を吸収する総量が変わってきます。
御影石で実験
御影石を使った実験をやってみます。
我が家のキッチンは御影石でできています。
前に住んでいた家ではまさに熱伝導率が高いが厚みが薄いステンレスでしたが、御影石になってから、料理がとても捗っています。
実際にどれくらいの時間でどんな食材が解答されるか実験してみました。
用意した食材
我が家でだいたいいつも冷凍庫にある鰤屋金太郎の真鯛と楽天のふるさと納税で購入した 北海道中札内村市の北海道産の豚肉を用意しました。
真鯛は比較的薄いので、すぐに解凍されると思います。
豚肉は500g入っていて厚みも5センチピッタリです。
夜のうちに翌日分使う分として解凍しておこうと冷蔵庫に移動させておく解凍のしかただと、朝確認してみたときに内側がまだ凍ったままだったということがかなりあるクセモノです。
早速やっていきましょう!
開始!
まだどちらもカチコチの状態です。
うっすら霜で白くなってますね

豚の厚みわかりますでしょうか?
5センチの強敵です。

上から見るとこんな感じです。
いかにも手ごわそうという感じ。

こちらは真鯛です。
一番厚い部分で1.5センチくらいです。
夜のうちに冷蔵庫に移すでいつも解凍はできていますので、御影石で解凍するのは解凍忘れてた!というような大急ぎのときだけです。

それぞれどれくらいの時間で解凍されるでしょうか?
楽しみです!
30分経過
30分経過しました。
それぞれの解凍具合はどうでしょうか?

真鯛をみると、もう端がぐんにゃり折り曲げられるくらいの柔らかさになっています。
想像以上に速いですね!

尾に近いほうも曲げられます。
ただ、中心部分などの厚みがある部分はまだ食べたらほんの少しシャリシャリしてそうだなあという印象。

完全に解凍できるまではもう少しというところでしょう。
刺身としてカットするときにはこれくらいほんの少し硬さが残っているほうが切りやすいと思います。
切ってお皿に置いて、食卓に運ぶときにはちょうど良い解凍具合になると思います!
豚肉も見ていきましょう。

まだ全然固いですね。
御影石に接していた面については指で押すと多少へこむくらいです。
全体はまだまだ時間がかかりそうです。
60分経過
1時間経過しました。
それぞれどうなっているでしょうか?

真鯛はもうすっかり柔らかくなっていて、完全に解凍された状態になりました。
このあとソテーにするのもよさそうですね。

見てください!
真ん中で二つに折り曲げられるくらいの柔らかさです。
真鯛はもうこれ以上解凍されることはないと思うので、ここで実験終了です。
次に強敵の豚肉の様子です。

こちらもかなりやわらかくなっていて、結構解凍されてきました!
ぎゅっと握ると

こんな感じでへこみます。
外側はしっかり解凍されているので、十分料理できる状態になっています。
ただ中心部分に塊を感じるような感じなので、まだ完全解凍まではもう少し、という感じです。
もうちょっと時間をおいてみてみましょう。
120分経過
開始してから2時間経ちました。
普段冷蔵庫に移動させる解凍方法だと全然どうにもなってない時間ですが、御影石だとどうでしょうか?

さっきと同じようにぎゅっと握ってみましょう。
握ってみると…

とても柔らかい!
完全に解凍されている状態になりました。

横から見てみると、握った指が豚肉にしっかりめり込んでいます。

握られた手跡が豚肉に残ってますね。
豚肉も完全に解凍されたので、実験終了です!
解凍実験の結果
今回の実験では想像していたよりもかなり短い時間で解凍ができることがわかりました。
・お魚のフィレなどの厚みが少ないものは、30分~1時間で解凍可能
・刺身で食べる場合、30分放置で十分
・5センチの厚みのある肉塊は2時間で完全解凍可能
・ステーキにするなど常温にしたい場合は2時間
・炒め物に使うなど、ある程度扱いやすい状態にするには1時間で十分
御影石や大理石を使うことで解凍が楽に完ぺきにできました。
まとめ
御影石や大理石を使うことで、失敗なく解答ができ、時短もできることがわかりました。
我が家は冷凍庫にいつもお肉屋魚がたくさん常備されているので、御影石のキッチンになってとてもたすかりました。
我が家と同じく冷凍庫パンパン系のおうちにはとってもおすすめです。
御影石のキッチンに買い替えだ!というのは結構コストがかかるので、導入しづらいご家庭も多いと思います。
そこで大理石プレート・御影石プレートがおすすめです。
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大理石プレートや御影石プレートなら使う時だけ持ち出して、使わないときはしまっておくということができます。
またきれいな石材のプレートはお皿替わりにもなるので、おしゃれな前菜などをこうしたプレートに載せて食卓を彩るのもいいですよ。
いかがでしたでしょうか?
電子レンジで解凍失敗する危険もなく、解凍時間を計算して冷蔵庫に移動させるなどせず、大理石・御影石をつかって食材を解凍して、ぜひ時短に役立ててください!

備考:解凍した真鯛は湯引きをしてお刺身になりました。