セル内に単位をいれたり日付を好きな形式で表示できる表示形式-GSS/Excel/関数
GSSの表示形式とは
今日のお題はGSS(Googleスプレッドシート)の「表示形式」です。
GSS(Googleスプレッドシート)やExcelは、マス目があるシートではなく演算するためのシートです。演算するときに、セル内に「円」「時間」「日」などの単位が入っていると計算できずエラーになってしまいます。
例えば[A1]セルに「1日」と表示があり、[B1]セルに「3日」と表示があり、[C1]セルに「=A1+B1」と入力して「4日」と出したいとします。
この時[A1]と[B1]のセル内に単位の「日」を含めているとエラーになってしまいます。
機械的に数値のみを演算することになるので、セルに入れるのは数値だけであることがマストです。
でも演算するシートを見やすくするために単位を一緒にしたいということってありますよね。そういう時に「表示形式」が必要になります。
上の図を見てください。[K5]セルに注目です。
[K5]セル自体は「3時間」という表示になっています。でもセル内を表すフォームを確認すると「3」になっています。
これは「表示形式」で数字の後に「時間」という単位を表示させて見せるように設定しています。
早速設定の仕方を説明します。
表示形式の設定方法
適用したいセルを選択します。上の図では、[K5:K19]が選択範囲になっています。この状態で上部メニューバーの「表示形式」>「数字」>「表示形式の詳細設定」>「カスタム数値形式」の順番に遷移します。
すると上の図のようなポップアップが現れます。ここで好きな単位を表示できるように設定を行います。
一番上の入力フォームは自由記述ができます。今回は「時間」を単位にしたいので、このような記述の仕方になります。「#」はセル内に入力されている数値を表すので、セル内の値が「3」の時「#」が「3」に変換され「3時間」という表記になります。
もし「時間#」という表示形式を適用したら、「時間3」になります。また「#」などの構文文字を入れずに「時間」だけで設定を行なってしまうと、セル内の数値を全て無視して、全セル「時間」という表示になってしまいます。
やってみるとこうです。
[K5]セル内を表示しているフォームを見ると、変わらず「3」とでています。しかし、実際の[K5]セルを見ると、「時間」としか書いていませんよね?[K5]から[K19]までの範囲をこのルールに適用したので、[K5:K19]セルが全て「時間」だけになってしまいました。
構文の記述の仕方は注意が必要です。
今回は「#」を使いましたが、他にも構文があります。
数値を表す場合の構文
文字 | 説明 |
---|---|
0 | 数値内の 1 桁です。結果に無効な 0 が表示されます。 |
# | 数値内の 1 桁です。結果に無効な 0 は表示されません。 |
? | 数値内の 1 桁です。結果に無効な 0 が空白として表示されます。 |
$ | 数値をドル値で表示します。 |
.(ピリオド) | 数値を小数で表示します。 |
,(カンマ) | 数値を 3 桁区切りで表示します。 |
/ | 数値を分数で表示します。 |
% | 数値を百分率で表示します。 |
E | 数値を指数で表示します。 |
"テキスト" | 数式にテキストを追加します。表示するテキストを二重引用符で囲んで挿入します。 |
@ | セルに入力したテキストを表示します。 |
* | アスタリスクの直後の文字を繰り返し、セル内の残りの空白を埋めます。 |
_(アンダースコア) | アンダースコアの直後の文字と同じ幅のスペースを追加します。 |
用途に合わせて使いこなせるようになると、管理や分析の業務が捗りますよ!
まとめ
- GSS(Googleスプレッドシート)の利用時の注意点
- セル内に単位を入れない
- セル内に値を入れる場合は半角数字にする
- 表示形式を設定するメリット
- セル内に単位を任意の表示できる
- セル内の日付の形式をYYYY/MM/DDかMM/DDかなど自由に設定できる
- セル内に単位を任意の表示できる
- 表示形式を設定する際の注意点
- 任意の単位とセットでセル内の値が代入されるように「#」「0」などの代入のルールを設定する