同じ数式をコピペしなくても一行目に数式を入れれば勝手に2行目以降も自動で計算される四則演算とARRAYFORMULA関数-GSS/Excel/関数
数式1つで無限に展開できるARRAYFORMULA関数
今回は四則演算をご紹介します。GSS(Googleスプレッドシート)やExcelを使ったことがある人は聞いたり使ったりしたことがあるのではないでしょうか。
今回はそこから少し発展してARRAYFORMULA関数も使ってより楽に計算ができるような方法をお伝えします。
構文
=ARRAYFORMULA(範囲)
いつものファイルをもとにご説明していきます。
[J]列に売り上げを自動的に出したいと思います。
[J5]セルに以下のように記載します。
[J5]=ARRAYFORMULA(H5:H19*I5:I19)
[J5]セルに入力しただけで、[J6:J19]セルまで自動的に数値が入りました。
説明をしてきます。
まず四則演算ですが、対応表は下記の通りです。
意味 | GSS/Excelでの書き方 |
A+B | A+B |
A-B | A-B |
A×B | A*B |
A÷B | A/B |
足し算引き算は普通の数式と同じ記述になります。掛け算割り算の場合、「×」「÷」の記号は計算式と認識しないので注意してください。
今回の式のベースはまずこの四則演算から始まります。
[J5]=H5*I5
上記の式がベースです。ここからARRAYFORMULAを組み合わせていきます。
ARRAYFORMULA関数はGSS(Googleスプレッドシート)でのみ使える関数で、Excelでは使えない関数なのでご注意ください。
[J5]=H5*I5にまずARRAYFORMULA関数を組み合わせて
[J5]=ARRAYFORMULA(H5*I5)
にします。
ARRAYFORMULAは、その後に入力する関数を範囲指定して同じように適用する関数なので、[H5]と[I5]としている部分を範囲にします。
[J5]=ARRAYFORMULA(H5:H19*I5:I19)
範囲指定する場合、「:」で頭とお尻をつなぎます。
[A1]、[A2]、[A3]を範囲として指定する場合は、[A1:A3]といった感じです。
[A1]、[B1]、[C1]を範囲として指定する場合は、[A1:C1]になります。
今回は、表の終わりが19行目だったので、[H5:H19]にしていますが、例えば、それ以降の行にデータが入った時にも自動的に演算をして欲しい場合は、範囲指定に行を入れないというやり方があります。
今回のケースで言うと
[J5]=ARRAYFORMULA(H5:H*I5:I)
私は普段使う時にこちらばかり使っています。ぜひ使ってみてくださいね。
まとめ
- ARRAYFORMULA関数の使い所
- 同じ数式をコピペしたくないとき
- 構文
- =ARRAYFORMULA(範囲)
- 例文
- =ARRAYFORMULA(H5:H19*I5:I19)
“同じ数式をコピペしなくても一行目に数式を入れれば勝手に2行目以降も自動で計算される四則演算とARRAYFORMULA関数-GSS/Excel/関数” に対して1件のコメントがあります。