自分たちにとって最高の家を見つけた件について
家への興味
昨年我が家はコロナ蔓延する中、家を買いました。
家を購入したい欲求は強くなかったのですが、5年前あたりから突然興味がわきだし、色々と情報収集をし始めていました。
当時は独身でDIY好きが高じていっそ家まるごとリノベしたいという気持ちが強く、住むためというわけでもなく、純粋な資産運用というわけでもなく、クリエイティブのための不動産購入検討という、まあまあレアな動機で情報収集をしていました。
港区暮らしが長く、港区から離れるつもりも全くなかったので、港区で物件を探していました。
当時探していたのは、ヴィンテージマンションや将来ヴィンテージマンションと言われるであろう物件が中心。
当時の家の散歩エリアにドムス南麻布もあったことからヴィンテージマンションに興味を持ちやすかったと思います。
ただドムス南麻布に遊びに行ったこともあるのですが、もうちょっと質素で質実剛健なところでそんなに広くないところがいいと思ってました。
それで考えていたのは秀和あたりのブランド力のマンションなんかはいいだろうなと思ってました。
ただ秀和六本木レジデンスは実際友人が住んでいて家に行ったことが何度もあったので、利便性などは感じてはいたもののエレベーターはやっぱり年季が入っていて、踏ん切りはつかず。
それから半年くらいマンション・戸建てをスプレッドシートにまとめながら探すものの、なかなかこれだというものも見つからず。
もっと深掘りする必要があると思い、より詳細に分析することにしました。
いつもの分析癖
最初は駅からの距離、広さ、築年数、間取りなどのスペック的な部分が中心でしたが、深掘りしたものは、各エリアの地価を割り出し、過去の価格推移、直近決まっている都市開発計画による価格変動率、マンションの価値減衰率などをフェルミ的に割り出し、3年後、5年後、10年後...と将来的な価格予想なども行いました。
それで1年くらい不動産と睨めっこをし続けていたら、マンションの適正価格がある程度見えるようになってきました。
結局その時は本業と婚活が忙しくなって、家買ってリノベーションをするような時間が取れず、買わずじまいに終わりました。
その1年後結婚して改めて家の購入を検討することになり、また↑のような感じで物件情報を集めることにしました。
独身時代に不動産に関する情報を自分なりに整理分析をしていたおかげで、情報収集はスムーズに。
家購入の目的が変わった
ただ前回と違ってその時は、家購入における判断軸がもっと明確になったということです。
夫は何をするにも明確に判断軸を設け、プライオリティをしっかり定めて決断するという思考プロセスを踏むため、家購入についても二人でそれを決めて合意形成をはかりました。
それにより合意した絶対にぶらさない軸は次の通りでした。
40平米〜60平米、港区、職場(六本木)まで徒歩通勤が可能、対面キッチンまたはアイランドキッチン、24時間ゴミ捨て可能、宅配ボックス、キッチンからの死角が少ない、3階以上〜10階、築年数19年未満、水災害リスクの懸念がない。
その中でも対面キッチンはプライオリティが一番高かったです。
その時に住んでいた家が壁に向かって料理するタイプのキッチンで、料理をするときに孤独感を抱きやすいという問題がありました。料理をしているときにお互いの姿を見て感じられるようにすることは、家庭円満に最重要と感じていたので、必須項目でした。
もしそれ以外が揃った家に決めるなら、対面キッチンにする工事は絶対にすると誓っていました。
その条件で色々と探しましたが、港区は本当に対面キッチン・アイランドキッチンが少ないことがネックでした。
あってもなんらかが不足し、特に芝浦や海岸付近になって水災害のリスクが高くなったり、六本木まで徒歩で行けるエリアでない場所になったりしました。
もともと住んでいた家の条件がかなり良かったこともあり、条件が完璧に揃わないなら購入しなくてもいいと思っていたので、なきゃないなり、と思いつつ、複数社のエージェントと内見を進めていたのですが、内見予定日の前日になんとなくスーモを見ていたら、その日新規で売りに出された物件をがあり、これだとピンときました。
運命の出会い
すぐさま翌日に会う担当エージェントに連絡し、内見予約を取得。なんと一番最初に物件を見ることができ、一番手で申し込みができることに。
もし前日にその不動産を見つけていなければ、もし不動産への理解が浅ければ、その不動産にピンときて最速で行動することもできず、内見する機会すらなかったと思います。
なぜなら、申し込みをしたその日のうちに、もう一件内見もせずに投資家が申し込みをしたのです。しかも現金一括支払いで。
その後も何件も申し込みが入ったので、事前に別物件でローンの事前審査を通しておかなければ、購入することはできなかったと思います。
教訓
この件での教訓は、次の通り。
・日頃から情報収集をマメにし、ただ収集するだけでなく分析すること
・決断のための判断軸を事前に明確にして関係者全員(この場合夫婦)で合意しておくこと
・目的達成プロセスを事前に把握し、ネックになりそうな部分をクリアしてく(この場合ローンの事前審査)
誰かにとって素晴らしい家が、自分にとって素晴らしいとは限らないので、他人の意見や価値観に惑わされないことも重要だと思います。
既成概念に囚われると「自分たちにとって本当の幸せ」を追求することは難しくなり、メディアでよく言われる「幸せそうに見えるイメージ」を追求するだけになってしまいます。
この件では夫が判断軸を細かく明確しようと提案してくれたことは、私たちにとって最高の家を見つけるために、とても重要なポイントになったと思います。