生い立ち
今回は生い立ちについて語ってみようかと思います。
生まれ
名古屋市生まれ名古屋市育ち。割と刺激的な家庭環境で育ちました。
両親
中卒社長の父とANAスチュワーデスの母の次女として生まれました。
父は名古屋で高級ブティックを経営しており、わりと裕福な幼少時代を過ごしました。昔の写真などをみると、いかにも仕立ての良い服を着ている子供時代の自分が写っています。父のブティックは34年前頃から、日本ではあまり取り扱いの多くなかった海外のハイエンドブランドも取り扱っており、ジョルジオ・アルマーニやヴェルサーチやジル・サンダーなどを売っていたようです。そのため本人はもとより、子供たちに着せる服もわりと良いものを着せていたと思います。
父
父は家庭環境が結構悪辣な環境で生まれ育ちました。両親は健在でしたが父親のDVと離婚するしないのいざこざと、性に奔放な母親が連れてくる無数の恋人とのあれこれから逃れるために孤児院入れられますがグレて不良に。長野の大きな暴走族のヘッドを務めるなど、色々ありつつ結果医療少年院で育ったような人間です。しかしIQだけは高く先見の明がありました。若いころからいくつかのビジネスを成功させ、最終的に成り上がり富を築いた人間です。
母
母は厳格で頑固な田舎の父親と、子供をただの作業員として扱う母親の次女として生まれ育ちました。この家の長女は昔から自由奔放で家のことは何もしない一人っ子性格に育ってしまいました。それ故に次女である母が、母親に代わって家事をしていたようです。朝は畑仕事と洗濯、帰ったら食事と妹弟の世話に掃除という奴隷のような生活を、田舎から都会に逃げるまで、ただ黙って耐えて続けていました。
それでいて、成績はオール5で生徒会長で山口百恵似の美人。そして、勤め先もANAでファーストクラスのスチュワーデスという優等生の見本のような人間です。
まとめ
まとめると、学歴コンプと異常な野心を抱いた不良男と、いかにも優等生だが自我が弱い女の二人が築く家庭の中で育ちました。二人の大きな共通点は、無償の愛を親から受けてこなかったことだと思います。
そんな二人が築く家庭は、ちぐはぐで安定感がありません。
買い付けで海外に頻繁に行くためにほとんど家にいない父。まともに顔を覚えられる程会う機会自体ありませんでした。
それでも優等生の母は、良妻賢母たるべしと強迫観念に駆られ長期不在の父を立てて取り繕っていますが、子供ながらに色々と察していました。
母は母で、親に尽くしても尽くしても愛されず、田舎(実家)に自分の居場所はないと都会に逃げてきた人です。優等生なので良妻賢母にならなければと思うが、自分の体験からは良妻賢母はつとめることができず、本から得た知識やイメージを頼りに良妻賢母になるより他ありませんでした。
しかし本では補完できない部分は、どうしても綻びます。そうした部分は、やはり自分にとってのデフォルトが顔を出します。デフォルトとは、幼い頃から長い時間体に染み付いた価値観のこと。つまり子供は親に尽くすべきで、親に愛されるためには努力が必要である、という価値観です。
子供の頃に根付いてしまった価値観は、基本的に変えることは困難なのです。
私自身について
私はお小遣いをもらう前の幼稚園児の頃、お手伝いをしてはお駄賃をもらい、そして貯めたお金で母にプレゼントを買っていました。
この話をすると、昔から親孝行だったんだね、いい子だねとよく言われたものですが、本質はそうではありません。
行為そのものは親孝行に見えます。しかしその行動起因は、母も子供の頃に感じていたであろう、愛されるために尽くさなければいけないという不安と、そこからくる自己肯定感の低さ。それを払拭するために、愛されるための努力する。それが行動の本質です。
このような感じで、外向きには裕福で幸せそうに見えるが、その実、取り繕ってはいるが、なんともアンバランスで陰の気でも溜まっていそうな家庭に育ったというのが私の生い立ちです。